副院長の論文が英文学術誌に掲載されました|内科・糖尿病・循環器|西小山|西小山とうや内科・糖尿病循環器クリニック

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副院長の論文が英文学術誌に掲載されました

副院長の論文が英文学術誌に掲載されました|内科・糖尿病・循環器|西小山|西小山とうや内科・糖尿病循環器クリニック

2025年12月16日

副院長の論文が英文学術誌に掲載されました

このたび、当院を開業してから初めての副院長の論文(解説論文:editorial)が、英文学術誌に掲載されました
論文には**「西小山とうや内科・糖尿病循環器クリニック」の名前も正式に記載**されています。

内容は少し専門的ですが、心臓の中でも特に重要な血管である「左主幹部(ひだりしゅかんぶ)」のカテーテル治療を、どのように判断するのが最も安全で正確なのかについて解説したものです。

心臓の血管の中で「最も重要な場所」とは?

心臓の筋肉に血液を送る血管を冠動脈と呼びます。
冠動脈は一般的に次の3本の太い血管から成り立っています。

  • ●右冠動脈
  • ●左前下行枝
  • ●左回旋枝

左前下行枝と左回旋枝は、共通の入り口から枝分かれしています。
この2本の血管の合流部にあたる部分を、**「左主幹部」**と呼びます。

この左主幹部は、
👉 心臓の広い範囲に血液を送る非常に重要な入り口 であり、
👉 ここに動脈硬化による狭窄(狭くなること)があると、心筋梗塞などの重大なリスクが高まることが知られています。

左主幹部の治療は「判断がとても難しい」治療です

左主幹部の狭窄に対しては、

  • ●お薬での治療
  • ●カテーテルによる治療(ステント治療)
  • ●心臓外科手術(バイパス手術)

など、複数の治療法の選択肢があります

しかし左主幹部はとても重要な血管であるため、
カテーテル治療そのもののリスクも通常より高くなります。

そのため、
「本当にカテーテル治療を行うべきかどうか」
「安全に治療できるかどうか」
を慎重に判断することが極めて重要です。

見た目だけでは正しく判断できないこともあります

実は、
👉 冠動脈造影検査(見た目の狭窄度)だけでは、狭窄の重症度は正確に判断できない
ことが分かっています。

そのためこれまでは、

  • ●**血管内超音波(IVUS**という検査を用いて
  • ●血管の中の最も狭い部分の広さ(最小内腔面積)を測定し
  • ●カテーテル治療の適応を判断する

という方法が一般的に行われてきました。

より正確な判断方法として「冠動脈内圧の差」に注目した研究です。

近年では、

  • ●狭窄の前後での**血管内の血圧の差(圧格差)**を測定し、
  • ●血流がどれだけ妨げられているかを評価する方法

の有用性が報告されています。

👉 狭窄が強いほど、その先の血圧がより低下します。

副院長はこれまでに、

  • ●血管内超音波検査
  • ●圧格差測定

この2つの検査結果の信頼性や関係性について、複数の研究論文を発表してきました。

今回掲載された論文でも、

  • ●圧格差測定による治療判断の妥当性
  • ●血管内超音波検査との関連

について詳しく解説しています。

重症狭心症の「より安全で適切な治療選択」のために

この研究が、
左主幹部を原因とする重症の狭心症に対して、より安全で適切な治療を選択するための重要な指針となればと考えています。

当院では「一人ひとりに合った最適な治療」を大切にしています。

西小山とうや内科・糖尿病循環器クリニックでは、

  • ●冠動脈の詰まりの程度
  • ●症状の強さ
  • ●ご年齢や持病
  • ●生活背景

などを総合的に考えながら、
これまでの国内外の多くの研究データをもとに、患者様お一人おひとりに最も適した治療方針をご提案しています。

心臓の病気についてご不安がある方は、どうぞ安心してご相談ください。

ちなみにクリニックの英語表記は

Nisikoyama Toya Medical Clinic-Diabetes and Cardiovascular Care  です。

 

 

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