2026年3月24日

こんにちは。副院長です。桜が咲きだし、一気に春らしくなってきました。先週末、福岡で開催された日本循環器学会に参加してまいりました。そのため休診とさせていただき、ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
今回の学会では、シンポジウムおよびセミナーにて2つの講演を担当いたしました。
テーマは「心不全と冠微小循環障害(Coronary Microvascular Dysfunction:CMD)」であり、近年注目されている新しい病態概念をもとに、診断および治療への応用についてお話ししました。
従来、狭心症は冠動脈の比較的太い血管の狭窄によって生じると考えられてきました。しかし近年では、血管造影では異常が認められないにもかかわらず、微小血管レベルでの血流障害が症状の原因となるケースが明らかになってきています。これが冠微小循環障害
(CMD)です。
さらに冠微小循環障害は、単に胸痛や息切れといった症状の原因となるだけでなく、特にHFpEF(左室駆出率の保たれた心不全)をはじめとする心不全の発症・進展にも関与する重要な病態として位置づけられつつあります。今回の講演では、こうした最新のエビデンスに加え、治療戦略への橋渡しについて議論しました。
当日は、各分野の専門の先生方と活発なディスカッションを行うことができ、大変有意義な機会となりました。
今回の学会で得られた知見を日々の診療に還元し、これまで見逃されがちであった病態に
も目を向けながら、より精度の高い診療を提供してまいりたいと考えております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
